多摩川から考える水害リスクのお話ですぞー

多摩川は首都圏を流れる河川の中で勾配が急なので、そのことから古くより[暴れ川]と呼ばれているのです。
多摩川が[暴れ川]としての恐ろしさを私たちに見せつけたのは1974年の狛江水害であり、家を飲み込んでいくその姿に衝撃を受けた人は多いかもしれません。
狛江水害の詳細は1974年の9月に台風16号によって多摩川が氾濫・決壊、東京都狛江市は民家19棟が流出するという被害に見舞われたのです。
2001年には多摩川水系河川整備が制定され、狛江水害は戦後最大規模の洪水として現在に伝えられています。
現在では狛江水害を後世に伝えていくため、災害現場に[多摩川決壊の碑]が建てられているのです。
しかし多摩川は現在でも水害を繰り返しており、最近では2019年10月の台風19号によって奥多摩地区で観測史上最大雨量を観測しました。
また左岸である世田谷区玉川周辺の0.7haの範囲にある約40戸が浸水し、世田谷区と大田区で合わせて約1万7000人が避難する事態となってしまったのです。
右岸の川崎市でも支流の平瀬川が氾濫して高津区でマンションの1階に住んでいた男性が水死し、浸水被害は市内の3ヶ所合わせて25haにも及びました。
それだけではなくて都市部の下流域にも大量の雨が降ったことで多摩川の水位が上昇、支流への逆流が起きてしまったのです。
また国と多摩川流域の自治体は[多摩川緊急治水プロジェクト]を進め、2020年度から5年間で増水した時において水位を下げるためのあらゆる改修を施すとしています。
ちなみに川崎市にある等々力や丸子は対岸の東京都側にも同じ地名があり、これは多摩川が氾濫したことによって1つの集落が分断された時の名残なのです。
さらに2019年の水害をきっかけに宅地建物取引業者には対象物件の水害リスクを説明することが義務化され、その際にハザードマップを用いるように指示されています。
あなたももし河川の近くの家に住まわれることになったら、水害リスクについて考えみてはいかがでしょうか。

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